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実質的な日本円ステーブルコインか 「JPYC」リリース・販売開始
日本暗号資産市場株式会社(東京都港区)は1月27日、日本円・BTC・ETHで購入可能なERC20トークン「JPYC(JPYCoin)」の販売を同社公式サイト上で開始した。
JPYCは1JPYC = 1円の価格で販売されるとともに、同社サイト上で1円としてAmazonの買い物で使用が可能となっていることから、価格が日本円と連動した実質的なステーブルコインになるという。
一方で国内法的には資金決済法による前払式支払手段の位置付けとなり、ERC20準拠のトークンでありながら、法的には暗号資産にはあたらない。前払式支払手段は事業者による買戻しが原則禁止されており、同社もJPYCの販売は行うものの買取は実施しない模様だ。
一方で技術的にはERC20トークンであるため、Uniswap等のDEX(分散型取引所)での二次流通市場では自由な売買が可能だという。
同社は当面の間、前払式支払手段として法的に義務付けられている水準の2倍超の供託金を法務局に収める方針であるとしてJPYCの安全性を強調しているものの、現時点ではユースケースが揃っていないうえに同社の収益源も不明なため、実際にどこまで普及できるかは不透明だ。
日本円ステーブルコインとしては大手GMOグループが手掛けるGYENが米国でのローンチに向けて準備を進めており、今後日本円ステーブルコインの本格的な社会実装が進んでいくかが注目される。
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KT情報ポータル運営事務局 代表・アルファ情報ポータル編集長
2018年初頭に仮想通貨と出会い、同年4月に国産コインSanDeGoの立ち上げに遭遇。以降、仮想通貨を取り巻く熱狂とバブル崩壊を目の当たりにし、「コインで持続的な楽しさを提供すること」を軸に国産コインの普及活動に邁進。SanDeGo情報ポータル、アルファフォーセット、AlphaAdService、アルファDiscord等のサービスを運営。