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投げ銭プラットフォーム「SENSU」の運営チームが、SanDeGoの取扱を試験的に再開したと発表しました。9月19日に取扱が一時停止されてから、2週間ぶりの復旧となります。
停止の原因は何だったのか
SENSUがSanDeGoの取扱を停止した直接的な原因については当時、「SanDeGoのウォレットが149MB/sを超える大量のディスクIOを行っていることが判明」し、「(SENSUの)サービスの正常な運営に支障をきたすと判断」した為であると公表されていました。
その後、試験再開が発表された今日に至るまで大量のディスクI/Oが生じた原因については公表されていません。
ただ、この間にSENSUは「Sensuに登録されているいくつかのプラットフォームについて、少額の出金を連続して行うフォーセット等として利用されており、これが現在の仕様のSensuの運用にとって負担となっていた」との発表も行っています。
「現在のところ、前述のような運用のプラットフォームについては、その仕様が変更されない限り有効化することができません。」とも述べられており、SENSU APIをフォーセットの機能に使用しているサービスは、少なくも従来通りの使い方はできなくなったことが伺えます。
SanDeGoの取扱停止中の発表ではあるものの、おそらくSanDeGoを含む全通貨について言及した文面と読めます。そしてこの件とSanDeGoの取扱停止はどちらもSENSUサービスに対する負荷が問題とされている点が共通しています。
尚、SENSUのSanDeGo取扱が再開されて6時間程が経過した10月4日午前8時半現在において、「SanDeGo GACHA Faucet」及び「スタッフちゃん」*はまだ再開されていません。
これらのことから、
- SENSU APIのフォーセットとしての利用が増えたことがSENSUにとって処理能力上の負担となっていた中、特にSanDeGoにおける利用が活発であったことが突出したディスクI/Oとして表れ、取扱が一時停止された
- フォーセット利用を制限したことで、SanDeGoのディスクI/Oが許容可能は範囲に収まると判断された為、SanDeGoの取扱いが再開された
- SanDeGoにおけるSENSU APIのフォーセット利用については、仕様変更の途上
といった流れが想像できますが、あくまで推測の域をでません。
(ディスクI/Oの問題はフォーセット利用の問題と全く別件だろうという見方もあります)
*15:35追記 「スタッフちゃん」はこの記事が掲載されたすぐ後に復旧されました
「試験的」が示す意味とは
何はともあれ、使いやすい投銭通貨を目指すSanDeGoにとって、投げ銭プラットフォームである「SENSU」で使用できることは非常に大きな要素です。取扱が再開されたことは喜ばしいことですね。
しかし「試験的」という枕詞が付いていることには留意すべきでしょう。
試験的というのが、期限性を示しているのか、それとも無保障性を示しているのか、あるいはその両方なのかは明示されていないのでわかりません。ですが、そもそもSENSUサービスは無償で提供されているものであり、財産を保管する為のウォレットではありません。
もし、SENSUウォレットだけを使用している人がいるとしたら、この機会にデスクトップウォレットを導入して、投げ銭で使う分以外の資金は移動しておくべきでしょう。
SENSUはDiscordだけでなく、TwitterやLine等のSNSで手軽にだれでも投銭ができる素晴らしいツールです。リスクを正しく把握した上で、適切に、そしてこれからもおおいに活用していきたいものですね!
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KT情報ポータル運営事務局 代表・アルファ情報ポータル編集長
2018年初頭に仮想通貨と出会い、同年4月に国産コインSanDeGoの立ち上げに遭遇。以降、仮想通貨を取り巻く熱狂とバブル崩壊を目の当たりにし、「コインで持続的な楽しさを提供すること」を軸に国産コインの普及活動に邁進。SanDeGo情報ポータル、アルファフォーセット、AlphaAdService、アルファDiscord等のサービスを運営。